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[ ザ・店主 ] 手焼きせんべい 木村屋の臼井さん

2008/12/27

怖い!?本物の職人さんはやっぱりただ者ではありませんでした。(^^;;

次席ウェブマスターは、多少、いやな予感を抱えながら手焼きせんべい木村屋の店主、臼井さんを訪ねました。この春、JCOMテレビで放映されたのを拝見して「怖い人なんじゃあないか?」と思っていましたが、結局、小一時間、お話を聞くのに緊張は解けませんでした。決して怒るわけでもなく、怒鳴るわけでもないのですが、これが所謂気圧されるというものです。

臼井さんが、お父さんの跡を継ぐためにせんべいを焼き始めたのは26才の時、驚く無かれ、10人その道を志しても8人はダメになるというせんべい職人の世界で、焼き始めた時にはすでに仕事が出来たといいます。子供の時から父親の仕事を見ていて、見よう見まねでこなしていたことも事実だそうですが、何が難しいといって、せんべいの生地を天日で干した際に、殆どの人は割ってしまう・・・こればかりは、どんなに努力してもダメなものはダメで「そんなに難しい事をやってるわけじゃないが、頭じゃない、体が向いているかどうかだよ」だそうで、曰くご自身は天性の職人との事。

ちなみに、次席ウェブマスターもせんべいの知識は無く、この天日干しのせんべい・・・ここが大事・・・今となっては日本でも数人しか作れる人が居ないという代物です。当然、仕事には(憎いくらい・・・あやかりたい)絶対の自信をお持ちで、恐る恐る「臼井さんが、こいつの仕事には負けたって人はいましたか?」とお聞きすると、「東日本じゃ居ない。もう誰も本当の仕事はやってない。でも京都に同じような仕事をしてる人がいて感心した事はある」とのこと。皆さんご存知ないでしょうが、天日干しのせんべいは、天気をにらみながら一週間も生地を干します。お客様も凄いもので、ある時に一斗缶のしょうゆが無くて同じ銘柄の一升瓶のしょうゆを使ったら「瓶のしょうゆ使ったな?瓶臭いぞ」・・・恥ずかしながら、しょうゆは用途によるものの、せんべいには新しいもの、プロは缶入りなんて初めて知りました。

ご自身の日頃は決して味にうるさい美食ではないが、キチンとしたものを美味しく召し上がるそうで「味は三代、ぽっと出のグルメなんかに何がわかる」と、何だか自分が怒られているような気分でしたが、その厳しさは仕事に対するものがストレートににじみ出るものであって、話に笑いが出ると、その瞳の奥には臼井さんの暖かく優しいお人柄が偲ばれました。(了。文責、次席ウェブマスター小野寺)

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